理念・政策・メッセージ
2025.01.01
「令和7年の新年を迎えて」
〜「逸居窺労」の心境〜
令和7年の新年、皆様それぞれの思いでお迎えのことと存じ上げます。
昨年は国内外とも大きな変革がありましたが、世界中の先進国で、選挙の結果、与党が苦杯をなめる結果となっているとの報道に接しました。物価高をはじめ日々の生活苦に対する有権者の不満が政権与党に向かったとの評価があるようですが、わが国もその例外ではないようです。
一方で、そうした有権者の声にどのように答えるのが適切かについては、物価高と収入状況の現状、地球温暖化に対する政策の在り方、財政赤字との関係、ポピュリズムへの対応といった論点に対する考え方により、出口対策の方向が異なってくるようにも思われます。
国際的人道問題に前向きに対応した結果、欧米で移民、不法就労問題が有権者の不満を掻き立てている問題も座視できません。我が国でも、不法就労、難民認定の問題で人権派弁護士が強力に政府の対応を批判してきた結果が地元で混乱を生じている現状は、理念と現実の乖離を見せつけています。
私自身も、10月の総選挙で、12年間継続してきた代議士の立場を失いました。私が属していた長野県第2選挙区から見ると、衆議院参議院共に自民党国会議員が不在となる事態が生じてしまいました。地元の大きな政治課題が国政に反映される方途が途切れたことに、地元関係者が憂慮している声が伝わってきます。しかし、これも民主主義の冷徹な結果ですので、それはしっかりと受け止めなくてはなりません。
日本を含めた世界的な政治の不安定、地元の政治的空白の出現という現状を踏まえ、私自身がどのように行動していくべきか、お世話になった皆様のご意見を承りながら、臨機応変に対応を考えてまいりたいと思っています。今は、「逸居窺労」という心境です。