理念・政策・メッセージ
2011.12.31
「年末年始の御挨拶」
2011年は多くの予期せぬ出来事がありました。そしてその出来事を世界中の人がリアルタイムで直接自らの目と耳で共有できる時代になったことを強く意識した年でもありました。
東日本大震災と福島第一原発事故はその典型例です。政権交代後2年間の間に3人目の総理が誕生したことも予期せぬ出来事でした。諸外国でもアラブ諸国の独裁体制の崩壊もあっという間に起きた歴史の転換点とも言うべき出来事でした。
震災や戦乱で長い間積み上げてきた血と汗の結晶の蓄積が瞬く間にあっけなく崩壊するのを目の当たりにし、私たちは人間のはかなさ、文明というものの脆弱さを思い知ったのではないでしょうか。
そしてそれとともに、私たちは何を大切にして生きていくべきかを考えさせられた一年でもありました。当たり前に無事に生きていることが何と有難いことか、ということを改めて思い知った一年でした。
人生には、「上り坂」、「下り坂」に加え、「まさか」という坂があるとよく言われますが、まさにそうしたことを実感として痛烈に思い知った一年でした。
2011年ほど、我々日本人が哲学的、宗教的感覚を抱いた年もないのではないでしょうか。そうして我々は今無事に生きていられることの感謝の気持ちを忘れることなく、謙虚に生きていかなければならないと感じる年の瀬です。
さて、皆さまにはこの一年殊のほかお世話になりました。このメルマガもほぼ週に一度のペースで発行ができました。これまでのご厚情に深く感謝申し上げます。そして来る2012年中の皆さまのご無事、ご多幸を心からお祈り申し上げます。
新しいニュースレターを作成しました。2011年の活動を特に防災・危機管理面の活動に重点を置いて編集しました。2012年は勝負の年になることが見込まれます。引き続きご指導ご鞭撻賜ることをお願い申し上げます。