むたい俊介メールマガジン第312号 2021.07.25
地域の声を国政につなげ
地域の声で国政を変える
〜むたい俊介メールマガジン〜
「東京オリパラの開会式を見て」
〜日本でなければ開けないオリパラ〜
7月23日の夜、安曇野市内の自宅で長時間に亘る東京オリパラの開会式をじっくりと拝見しました。大会の開催にこぎつけるために多くの皆様の努力と忍耐の在り様がしっかりと伝わって来る開会式でした。開会式では、祝賀と荘厳さの微妙な組み合わせの苦心が感じられました。新型コロナウイルス禍による死者を悼む黙祷、コロナ禍での孤独なトレーニングを強いられたアスリートの姿を紹介するなど、時節を踏まえ感動を抑えた形の式典演出姿勢を感じました。海外の報道ぶりについては、例えば米紙ワシントン・ポストは、会場の国立競技場近くでは漏れ聞こえてくる音楽に耳を傾けたり花火を楽しもうとしたりする人たちが多くいた一方で、五輪開催に反対するデモ参加者たちの罵声も響いたなどと伝え、五輪をめぐる日本社会の複雑な反応ぶりを報じていますが、これも日本社会では憲法で保障された表現の自由が確保されていることをしっかりと海外に発信できているのかもしれないと妙に納得しました。
私は小学2年生の時に、半世紀以上前の前回の東京オリンピックの開会式をテレビで見た記憶が鮮明ですが、今回もしっかりと歴史的な開会式の模様を記憶に刻みました。満を持して1年延期したオリパラにもかかわらず、せっかくの世紀の祭典がほとんどの場合、無観客開催になったことは誠に残念ですが、多くの国民の皆様、世界の皆様は、オリパラでの世界中のアスリートのほとばしるような感動の競技を目にし、スポーツならではの実力本位の物語に接するにつけ、必ずや新型コロナにより失われた勇気と元気を得られるものと信じています。
世界中で新型コロナとの闘いが続いている中に開催される今回のオリパラは、さまざまな意味で歴史に残る大会になると思われます。恐らく、この状況の中で整然とオリパラを実現できる民主主義国家は日本以外にはないのではないかと思われます。我が国は伝統的に国際公約をしたことについては、歯を食いしばっても実現する矜持のある国というのが国際評価です。今回のオリパラは、困難な状況でどのように世界最大規模の行事を行い切るのか世界中が注目し、それによって日本社会のシステムの対応能力の高さの評価が行われることになります。そして我が国の今回の対応は、感染症と共生せざるを得ない今後のオリパラ運営についてのノウハウを世界に提供することになると思われます。幾多の困難を乗り越えて日本の地に集ったアスリート達も、日本の踏ん張りでオリパラでの生涯を賭けた活躍の機会が得られたことを深く心に刻むものと思われます。その意味で、アスリートの皆様には、存分に実力を発揮して頂きたいと願っています。そしてそのことが、結果として今回開催したオリパラの意義を定めていくものと思っています。
最後に、一言。頑張って何とか目標に向けて邁進している営みをこの期に及んで妨げようとする一連の動きには、私は賛同できません。松商学園の甲子園出場が決まり地元でも高校野球熱が盛り上がっています。松本山雅を支援するファンの活動も盛り上がっています。こうしたスポーツに対しては沈黙し、東京オリパラに対してだけ、厳しい視線を向け、大会が始まってもなお中止に追い込もうという執拗な対応は、別の意図があってそれを敢えて行っているように思えて仕方がありません。
自民党長野県第二選挙区支部長
衆議院議員 務台俊介
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