むたい俊介メールマガジン第284号 2019.09.07
地域の声を国政につなげ
地域の声で国政を変える
〜むたい俊介メールマガジン〜
「中国の最大民族は?」
〜中国成都市、インドバラナシ市を訪問して〜
8月の下旬、中国四川省成都市とインドのバラナシ市を訪問する機会を得ることができました。中国は、日中韓の国会議員囲碁親善交流、インドはオイスカによる草の根経済協力の現地激励の旅でした。
(成都市訪問記)
中国の日中韓囲碁親善交流は、成都市武候祠(ぶこうし)で行われました。武候祠は、三国志で有名な諸葛孔明を祭った墓地公園博物館です。三国志で世界的に有名なこの施設で三国対抗議員囲碁大会に参加できたことは得難い体験となりました。中国、韓国の対戦相手とは言葉は通じませんでしたが、共通するルールの下で、しのぎを削る対戦を行うことができました。中国、韓国とも日本との関係ではそれぞれ思われ大きな課題をかけていますが、囲碁の対戦にあっては、そういう事情は一切関係なく、全くの親善交流に徹することができました。私の対戦は、一日目に浙江省人民政治協商会議常務委員孫公明氏、韓国国会議員朴成重氏、二日目には北京市人民政治協商会議民族・宗教委員長王孝東氏、韓国国会議員権七勝氏との手合わせでした。
囲碁の対戦を行う中で、お互いの棋風、作戦を立てるに当たっての感情の推移などを感じることができ、囲碁を通じて爽やかな関係を作ることができたように感じました。
成都市滞在中は同市の成長を肌で感じることができました。一帯一路の鉄路のターミナルである成都国際鉄路港は、ユーラシア大陸を1/4周し、ポーランドまで到達する鉄路をはじめとしてモスクワ、イスタンブールに2週間程度で鉄路により物資を輸送する壮大な構想とそれを支えるインフラ整備の説明には圧倒されました。成都市内で日本方式の介護施設を営む会社を訪問し、高齢化が急速に進む中国では日本流の行き届いた介護施設のサービスに対する需要が十二分にあることを認識しました。介護スタッフは、中国で専門学校に通い日本で研修を受けた若手とのことでした。成都日本商工クラブの役員の皆様ともお会いし現地のビジネス事情を伺いました。中国全体はともかく、成都市は対日感情も良好で、駐在も快適とのことでした。成都市新技術産業地区開発担当責任者が私の滞在中のホテルにお越しになられ、産業開発地区への日本側の協力を要請されたことにびっくりしました。ありとあらゆる手づるを活用しようとする中国流の姿勢には脱帽です。
武候祠では諸葛孔明の陵墓も訪ね、「澹泊明志」、「寧静致遠」という孔明座右の銘に感動する一方で、若い中国人スタッフから、いま中国ではやっているブラックジョーク「中国の最大民族は漢民族ではなく不満族である」を教えてもらったことも収穫でした。
(バラナシ市訪問)
インドのバラナシ市訪問は、オイスカ議員連盟有志によるもので、同市内で行われている子供の森プロジェクトを視察し今後の事業展開を支援するためでした。バラナシ市内の初等中等学校W.H.Smith記念学校を訪問し、オイスカの支援の下で環境教育を実践している活動を伺いました。我々を学校を挙げて大歓迎して頂いたことに感謝です。バラナシ市近郊のラマナ村では地元オイスカ関係者を交えて村民の皆様と意見交換させて頂きました。村人との意見交換では、400人以上の村人が集まって頂いたことにはびっくりしました。日本の教育制度、宗教の違いなどについての質疑があったほか、「日本のように発展するにはどうしたらよいのか」といった率直な質問がありました。
バラナシ市内では、雨季で増水しているガンジス川の畔を訪ね、釈迦が初めて説法を行った仏教遺跡サルナート寺院も訪問できました。ヒンズー教と仏教最高の聖地を一度に訪問できた幸運に心が震えました。
特にインドに来て感じたのは、貧富の差が非常に大きく、行き先々でゴミが散乱している実態が目についたということです。これだけ多くの人がいて、ゴミの片づけができないわけはありません。日本の、清潔感、きちんとする生活習慣、それを可能にするシステムというものについて、大きな経費をかけないで支援できるように思われました。第二次大戦の結果イギリスからの独立を果たしたインドは、日本に対して好印象を持っています。まだまだ貧困から脱することができないインドは人口・数学大国でもあります。そのインドと人口減少により発展阻害要因が生じている日本とは相互補完が十分可能な関係にあります。今回の訪問で得たつながりを生かして、両国間の交流と発展に何らかの貢献をしたいと考えています。
自民党長野県第二選挙区支部長
衆議院議員 務台俊介
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