むたい俊介メールマガジン第245号 2017.03.17
地域の声を国政につなげ
地域の声で国政を変える
〜むたい俊介メールマガジン〜
「「6周年を迎えた3.11」〜あの日あの時」
今年も東日本大震災発災の日、3月11日が巡ってきた。私は6年前のあの日に何をしていたのだろうかと振り返ってみると、以下の記録が残っていた。
「大阪から松本に帰る途中の新幹線の中で東日本大震災に遭遇した。東海道新幹線は途中で立ち往生。辛うじて名古屋まで運行したものの、名古屋から松本に向かう特急「しなの」が突然運休。高速バスが運行しているかもしれないと考え、名古屋駅の近鉄バスの高速バス売り場に駆けつけた。早い時間のバスは既に満杯で、2時間後に発つバスの最後の一枚を確保し、「帰宅難民」にならずに済んだ。東京の家族の安否を確かめようとするも携帯電話は繋がらず。名古屋駅の固定電話を見つけ、財布にあった長い間使ってなかった「テレフォンカード」を持ち出し活用。家族全員が無事でおり東京の居も大きな被害の無いことも確認。インターネットはEMOBILEが繋がり、メールのやり取りが可能であり、ツイッターを使い、松本の事務所職員と連絡が出来た。列車のシステムは巨大システムで全体が繋がっており、大きなダメージが一つあると全体が機能不全になる。バスは、各個が独立で機動性があり、災害時の交通手段として「強い」ことを理解。大きなシステムの元で動く仕組みは、皮肉なことに大きな災害に弱い。ドコモ、AUとソフトバンクのシステムの災害脆弱性の差も明らかになった。前者は比較的よく耐えた。後者は脆弱そのもの。インフラ整備に投資をしているか否かの差異か。システムは常に複数ルートを確保しておかなければならない。平時の経済効率性のみでものを考えると、非常時に手痛い打撃を受ける。」
私が自宅に戻るのに四苦八苦している間に、東北では恐ろしい被害が生じつつあった。おそらくあの日に日本人それぞれの3.11というものがあるのだろうと思う。
当時神奈川大学で教鞭をとっていた私は、岩手県の被災地に学生を連れてボランティア活動を行った。発災の年の5月の連休明けには私のゼミ生14名と、10月には8名のゼミ生の参加を得た。5月時点のボランティア活動と発災後7カ月以上が経過した10月後半の時点のボランティア活動ではその活動形態の様相がだいぶ変わってきていたことが記憶に鮮明である。
縁あって、私は、この3月10日まで内閣府政務官、復興庁政務官を拝命し、震災の被災地を支援する立場にあった。頻繁に被災地に入る中で、様々な課題を生みつつ、復興が着実に進んできていることを実感していた。しかし、内輪の集会での不適切発言が報道され政務官を辞職する事態を招いてしまった。本来であれば3月11日の釜石市の追悼式に政府代表として参列する予定であったが、それが叶わなくなってしまった。
被災地支援に思い入れが強かった分だけ、慙愧に堪えない思いであるが、覆水盆に返らず。官庁の公職からは外れたものの、一国会議員としても被災地の支援には取り組んでいかねばならない。風化と風評が被災地復興にとっての最大の敵と言われている。その二つの観点からの支援を自分の故郷で誓うその日となった。
自民党長野県第二選挙区支部長
前衆議院議員 務台 俊介
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