むたい俊介メールマガジン第205号 2013.06.28
地域の声を国政につなげ
地域の声で国政を変える
〜むたい俊介メールマガジン〜
「農協青壮年部の皆様とのかみ合った意見交換の定例化」
6月中旬、安曇野市三郷地区の安曇農協青壮年部小倉支部の皆さんとの意見交換に臨んだ。TPPと農業の関係についての議論、農地の集約手法として政府で検討されている農地中間管理機構の在り方、鳥獣被害対策、自由貿易交渉の全体像、果樹の改植補助金の在り方、上高地に向かう「小倉新道」再生に向けての取り組みといった様々な課題について突っ込んだ意見交換を行った。
予てから各地域のJA関係者と個別懇談の機会を設けて頂きたい旨お願いしていたところ、ようやく実現した初会合であった。
霞が関や永田町で制度設計をしている側にとって、その制度を活用して農業を行う立場の皆さんの意見を聞くことは、現実に適合した制度を作りあげる上で不可欠な観点である。
鳥獣被害に関しては、最近、ヒヨドリ、ツグミ、シジュウカラなどの小鳥が増え、リンゴなどを突つき穴をあける果樹被害が目立っているとのこと。せめて園地内だけでも良いからカスミ網を設置させて欲しいとの切実な要望があった。
自然保護団体からは目をむかれそうな要請であったが、鳥の生態の研究者を動員してその増加動向を踏まえた対策を期待する切実な要請を承った。
鳥獣被害ネットの設置に当たっても、市町村の入札条件の設定が不十分なため、網がすぐに破られる実態が発生しているとの指摘も承った。他市町村での鳥獣対策の経験を踏まえた入札条件の設定を求める意見である。
果樹の改植補助金に関しても、会計法上の要請を優先する余り、寒冷地の事情を無視してその年の内の施工完了を求められるため、補助金の使い勝手が非常に悪いとの指摘を伺った。わい化リンゴの苗を冬に植え替えたところ、苗が水を吸って寒冷化に凍結し、苗木が枯れてしまっている実態も聞いた。春先の植え替えであればこうはならないのにとの実感の籠った指摘である。
農地中間管理機構の制度設計に当たっては、ある程度耕作作物が統一できるような仕組みにして欲しいとの要請もあった。果樹であれば、果樹で使用が許可されていない他作物の農薬が混じると果樹出荷が出来なくなる事態も予想され、産地のブランドを守るためにも必要な視点であるとの指摘であった。
これらは実際の農業者でなければ持ちえない視点である。早速こうした意見を霞が関にも伝え、対応調整を行うと約束した。そして、こうした生の声を官僚組織に属する皆さんにも伝えるべく、場の設定も約束した。加えて、こうした会合を定例化することも合意した。
国会に送って頂き半年が経過し、地元の皆様の理解の下、地元と永田町をしっかりと繋ぐ役割をしっかりと果たしつつある実感を覚える今日この頃である。
自由民主党長野県第二選挙区 支部長
衆議院議員 務台俊介
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