むたい俊介メールマガジン第76号 2010.08.19
地域の声を国政につなげ
地域の声で国政を変える
〜むたい俊介メールマガジン〜
「古民家の需要・供給のマッチングを」
2年ほど前に、メルマガで「伝統的民家を改造し若い家族に斡旋し高齢者の福祉財源を生み出す仕組みの構築を」という提言を行った。こうした意見と呼応する気持ちが各地で芽生えているように感じる。
過日、松本市四賀地区にこの地域が気に入って都会からIターンしてきた若者が、同地区で開催された勉強会で、「この地域には古民家は空いていないのですか」と素朴な質問を行っていた。
地元の人は、「そんなもの沢山あるよ」と答えていたが、需要側の要望と供給側の情報が全くマッチングされる状態にはない。地元の人は、「いずれ子供たちが戻ってきてくれるかも」とほのかな期待を寄せ、古民家に外の人が入り込んでくることを好まない風潮もある。しかし、自らの子供たちはなかなか戻ってこない。地域を巡る客観的事情を冷静に認識し、この閉塞状況を打破する仕組みを作らなければならない。
古民家鑑定士という資格が最近出来ている。公的な資格ではないが、古民家を多面的な視点から評価し、適正価格を表示するための仕組みである。私は、この動きを意識的に進め、地域の行政が中心となり地域で埋もれている残すべき古民家を調査し、それを適正に評価し、地方が好きで都会から移転してくる人たちにそれを斡旋する仕組みを早期に立ち上げるべきだと思う。
古民家復活と同期し、生け垣復活、地域の景観再生も並行して進めたらいい。
行政の側も、古民家が個人所有の資産であるからという狭い了見を捨て、地域に埋もれている歴史的生活文化遺産を、地域再生の観点から現代によみがえらせる努力を惜しんではならない。
自由民主党長野県第2選挙区支部長
務台 俊介
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