自由民主党

衆議院議員 むたい俊介オフィシャルサイト 長野2区 自民党
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理念・政策・メッセージ

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2009.02.16

「散策の楽しみを裏付ける制度のあり様」

〜英国の事例〜


 英国の人々は都市や、農村、丘陵地などをあるいて景観の素晴らしさを満喫している。私も英国滞在中英国人の皆さんのロンドン近郊散策の会に参加し、月に1度のカントリーウォークを楽しませてもらった。英国の地域をゆっくりと歩いてみて回ると、目にとまらなかったものがみえてくることがある。そのひとつひとつに興味を持ち背景を調べてみると英国が長年の蓄積の上に工夫を凝らした制度作りをしているということに感心する。そのいくつかを紹介する。


写真:英国の風景  英国のカントリーサイドにはフットパスと呼ばれる散策道が張り巡らされている。それは歩道に限らず個人所有の牧場や農場を横切ることも平気である。しかしそれはきちんとした制度が背景に控えている。通行権(right of way)と呼ばれる一種の地役権であり、これがあるから都会の人々は週末のひと時、カントリーサイドの中で自然を満喫しゆったりとしたひと時を過ごせるのである。英国で農村の美しい景観が維持されているのは、都会の活力を農山村に引き込む様々な仕組みがあってこその賜物なのだ。日本の農山村の振興にも大いに参考になる仕組みである。


写真:英国の風景  ブループラークの仕組みも参考になる。英国の建築物は歴史上の人物に縁のあるものが数多く残されているが、そのゆかりを明示するシステムである。1863年にある下院議員のアイデアから始まったこの仕組みはブリティシュ・ヘリテージに引き継がれ、青い丸のプレートがそれを記している。ブループラークに留意しながら歩いていると、町の歴史に触れることができる。私は100年以上前のランベスの漱石先生の下宿を訪問する機会があったが、プレートのおかげで漱石先生のロンドンにおける気分に少し感情移入できた思いがした。


 歴史的町並みのど真ん中に国道を作りトラックを平気で通過させたり、東京の日本橋川など歴史的水路を高速道路で覆ってしまうような「大胆」な施策は英国では考えられない。急速な高度成長の熱狂の過程で、日本人は美に対する感性が麻痺していたようである。


 日本も成熟社会に突入したが、少なくとも感性としては英国の景観重視、歩行者重視の施策に学ぶべき点は数多くある。それと共に、地域社会を打ち捨て働くばかりではなく、人生を多面的に楽しむ術も英国流に学びたい。それがひいては日本の地域社会の魅力を再発見し日本の健全な内需拡大に資することになるように思われるからである。


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