自由民主党

衆議院議員 むたい俊介オフィシャルサイト 長野2区 自民党
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理念・政策・メッセージ

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2012.06.11

「『他出子』の活用による地域再生」

〜足元のヒューマンネットワークの掘り起こしによる地域再生〜


 私の地元の中山間地を巡ると、古くからの家や農業後継者がいなくなるとの声を聞くことが多い。確かに現実にその地域に住んでいる若者が少ないところが多くなっている。しかし、その事態の緩慢な進行に手を拱いていてはいけない。


 着目すべき要素は、地元から外に出て行った人たちではないか、と常々考えている。盆と正月やお祭りの時期に出身地に戻ってくる人は結構多い。かつて私も参加した飯山市小菅地区に伝わる柱松柴燈神事や小谷村大網火祭りなどの時期には、昔その集落から出て行った人たちが故郷との縁を求めて驚くほど熱心に参集する。


 どの様な地区にも、普段はいないがその地区に心を寄せる住民というものは常に存在する。人口が減少する日本において、地域再生を図るためには、普段いない住民を地域に取り込む手法の活用が不可欠ではないか。


 「他出子(たしゅつし)」という概念がある。折に触れて地元集落に帰ってきたり、将来帰る可能性のある人を「他出子」(集落から出て行っている子供)と呼び、他出子も集落の一員であることを地元の人に認識してもらい、集落の将来について考えてもらうために編み出された概念である。


 熊本大学の徳野貞夫教授は、限界集落の問題を解決する「集落点検」という手法を提唱し、その際に、「他出子」を活用する必要性を説かれる。地区の人たちに集まってもらい、紙に集落の簡単な地図と家々を描き、他出子を含む家族構成を各戸が書き込み、多くの名前を連ねることで集落に連なる外の人材の豊富さ、家族の結びつきの強さを再確認していくという手法である。


 私の地元にも限界集落と位置付けられても仕方がないところが沢山ある。しかし、そこに住んでいる人を訪問しても、意外に悲壮なイメージはない。そこに住んでいる老人は畑仕事や地区の行事で忙しそうにしているし、最近では都会から移り住んでいる若夫婦も結構目立つ。過日、長野市鬼無里地区の山の中腹の集落を訪問したところ、田植えで忙しがっている老夫婦に加え、最近鬼無里に移り住んだ幼い子供3人を連れた若夫婦にばったりと出会った。


 所得は大幅に下がっても、安心して水と野菜を食し、恵まれた自然環境の中で子育てが出来ることの幸せを体全体で感じている家族の様子に接することが出来た。


 この若夫婦は、Iターンの方で鬼無里出身の方ではなかったが、この集落から都会に出て行った人の意識の中には、先祖や自分の育ったところに対する思いがあるはずだ。自分自身の経験からしても、出身地や幼少期を過ごした地域に対しては、理屈では説明できない帰巣意識が働く。現に自分自身は、東京でのキャリアを手放し、人生の後半を長野の故郷に少しでも貢献したいという気持ちで政治の道を志している。


 こうした人間の本質的な意識や感情に基づく愛郷的行動を曳き出す手法により、地域を元気にする取り組みを、行政や政治はもっと本格的に取り組み、進めなくてはならない。


 故郷に貢献できる手法は豊富にある。お祭りの際などに家族で故郷に旅行をすること、「ふるさと納税」をすること、故郷の農産物を積極的に購入すること、故郷に産業誘致をすること、そして、都会の仕事を退職後故郷に戻り罪滅ぼしの気持ちで故郷の発展に貢献すること、など様々なことが出来る。そして大事なことは、そうした繋がりを普段から保持できるように保っておくことだ。


 行政や政治は、「他出子」といった手法も参考に、今こそ、その前段の足元にあるヒューマンネットワークの掘り起こしとその交流の場の設定・維持の手助けを行っていくべきである。


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