2025年10月8日に、日本橋にて合同会社防災制度運用研究会主催の第2回講演会を開催しました。カンボジア王国シュムリアップ州での日本式消防団の発足と今後の展開について、この活動に取り組まれてきた早稲田大学長谷見雄二名誉教授にご講演いただきました。カンボジアに資機材を提供頂いた日本消防ポンプ協会傘下のシバウラ防災、トーハツもご参加頂き、長谷見先生の講演を補足頂きました。世界に冠たる日本の消防団の海外展開がそろりと始まっていますが、この取り組みは、防災面の自助共助のモデルとも言うべき日本の消防団制度を、アセアン地域に広く展開する端緒となり得ます。
講演は、令和7年3月に長谷見先生を訪問し、下記(注)の訪問記を記したことをきっかけに、合同会社の勉強会で消防関係者に広くこの営みを知って頂きたいとの思いで開催しました。総務省消防庁国民保護・防災部からも担当者に御参加頂きましたが、政府としてもこうした動きを加速して頂きたいと考えています。
(注)「カンボジアの消防団」https://www.mutai-shunsuke.jp/policy400.html
社会は、経済活動だけでは成り立ちません。地域社会を支える社会インフラが整って初めて安定した経済発展が可能となります。私が代表社員を務めている防災制度運用研究会の活動を通じて、防災面から地域社会を護る消防団の仕組みを広くASEAN地域に展開することを後押しし、日本とアセアンを防災面でも繋ぐ役割を目指して活動して参りたいと考えています。
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