令和4年の一年は、一年前の予想を超える大波乱の日々となりました。事実は小説よりも奇なり、との諺が誠に的を得ていると思わざるを得ない一年となってしまいました。ロシアによる非道なウクライナ侵略、それを国際社会は的確に咎めることが出来ない現実、しかも地球温暖化という地球的課題を解決するために国際社会が心を一つにして立ち向かわなければならない歴史的転換点の中で前時代的な蛮行が堂々と行われる現実にこれは悪夢かと思わざるを得ない無力感を覚えました。
世界が善意に満ちた国々で成り立っているとの前提で日本国憲法は作られていますが、その前提が崩れる中で政治家はどのように考え行動していったらよいのか、自分自身に問いかける日々です。
こうした中で、2022年12月に、代議士初当選10周年を迎えることができました。2023年は次の10年に向けてスタートの年になります。大波乱の環境変化の中で「着眼大局着手小局」という姿勢で活動してまいりたいと思っています。
代議士生活10年を記念し、「コロナ後の社会を創る〜山里人を元気に〜」(時事通信社)を出版しました(注)。10年間の代議士としての活動を振り返り、これからの社会の在り様について私なりの切り口で思いを語りました。皆様には、是非お手に取って私の政治姿勢を共有して頂ければ幸甚です。
2021年10月から2022年8月まで環境副大臣、内閣府副大臣(原子力防災担当)を拝命し、政府の中でせいいっぱいの仕事をさせて頂きました。こうした貴重な経験をさせて頂いたのも有権者の皆様に国会に送り出して頂いたお陰様と深く感謝申し上げます。
現在は、党の立場としては環境部会副部会長、過疎対策特別委員会事務局長等を拝命し、国会では環境委員会理事、総務委員会委員、災害対策特別委員会委員、憲法審査会委員として活動しています。与えられた役割を真摯にこなしつつ、地元の課題に的確に答えられる活動を行ってまいりたいと存じます。
頻繁に訪れる明治神宮の入口に明治天皇の御製が掲げられています。「世の人に勝る力はあらずとも 心に恥ずることなからなむ」との短歌の意を心に刻み、昨今とかく問題にされがちな政治家の行動の在り方についても常に留意してまいりたいと存じます。
皆様のご健勝ご多幸をお祈りし、引き続きのご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、御挨拶に代えさせていただきます。
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