9月17日から始まる自民党総裁選に、新しい党のリーダー、国のリーダーたらんとする候補者が出揃いました。岸田、高市氏に加え、河野太郎氏、野田氏が立候補の名乗りを上げました。名乗りを挙げられた候補者はそれぞれ立派な方ばかりであり、自民党所属の人材の広がりと豊富さを再認識します。
9月10日の河野太郎氏の立候補声明を受け、私どもでは翌11日に急遽、長野県第2選挙区内の20の自民党市町村支部長会議を招集し、それぞれの候補について支部長の皆様の意見を伺い、選挙区支部内の自民党支部としての態度を決めていくこととしました。
10日の河野氏の記者会見の内容が皆様の心に響くものがあったのか、支部長の皆様の意見の太宗は河野支持に集まりました。急速に変化を遂げる現在にあって、発信力に富み、政策実現の突破力に定評のある河野氏への期待が強いことを感じました。安全保障環境が目まぐるしく変化する中で、諸外国の首脳と対等に対峙できる柔軟性への期待も示されました。
一方で、保守派の支持が高く高財政出動への理解の深い高市氏、立候補を表明していない石破茂氏への期待の声も一部出されました。もとより、今回の総裁選挙の投票権者である自民党員は、それぞれの候補者の所見をしっかりと踏まえ、それぞれの判断で対応を決めてゆくことは当然です。その中で、選挙区支部としてはどのような立場をとるのかを聞かれます。そこで、所属党員の参考に資するべく、選挙区支部としての考えをまとめることを試みた次第です。各選挙区支部長の意見も踏まえ、自民党長野県第2選挙区支部内の自民党支部としては河野太郎氏を推薦していくことを決定しました。
私は河野太郎さんとはこれまで同じ政策集団のグループでお付き合い頂いてきました。私の関心の高い分野では、再生可能エネルギーの推進について共に学習し、理解を深め、提言を行ってきた経緯があります。その中で、河野氏の、政策を進める上での課題を探り当て、それを解決するにはどうしたらよいか、目の覚めるような解決策を見出しそれを実現していく着眼点の良さ、突破力の高さに感心していました。
河野大臣は今、現職の閣僚で、コロナ対策の決め手であるワクチン担当の大臣でもあります。先進国から2か月遅れでスタートしたワクチン接種も、数々の制約を克服し、今や米国と並ぶ世界最速の接種率にまで持ってきました。平時に当てはめられていたルールを非常時という観点で緩和し、ワクチン接種をスピードアップできるように尽力しました。その手腕は、私が再エネ推進で垣間見た姿と重なります。外務大臣として、対中国、対韓国との関係で毅然とした対応を行い、クワッド構築に邁進した姿も実績として残ります。防衛大臣としては、誰もが後戻りできないと観念していたイージスアショアの配備中止を果敢に決めた胆力には舌を巻きました。
今は非常時です。非常時には非常時対応に相応しい人物が現れてくるものだということを私は感じます。各市町村選挙区支部長の皆様が異口同音に、河野氏の発信力、突破力の高さに期待するのも、それが民意を反映しているものであると感じていると思います。河野氏の新しい動きを取り込む能力は非凡なものがあります。IT推進を語る人は多いけれども、自らSNSを最大限利用し、数百万人のフォロワーを集める結果を残している政治家はそうはいません。
長野市豊野の選挙区支部長が語っていましたが、河野氏は防衛大臣の時に台風19号による水害で大きな被害を被った長野市に入られ、自衛隊の活動を鼓舞されました。さらにその一年後、被災後の復興途上の豊野を訪れ災害セミナーの講師をされました。自らが関わった案件についてしっかりとフォローし細かい配慮を行って頂く篤い心根の持ち主でもあります。松本市内で、お父上に生体肝移植手術をされたことも地元では語り続けられています。
大きな時代のうねりの中で、自民党が変化に柔軟に対応し、世代交代を成し遂げ、国民の期待に応えるためには、今こそ我が国は河野太郎氏を必要としており、「天の時、地の利、人の和」が揃いつつあることを感じます。私としては地元選挙区支部の同志とともに同氏に期待し応援していきたいと思います。
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