令和元年6月26日、第198回常会が150日間の会期を閉じました。平成最後の年から令和最初の年を跨ぐ記念すべき国会となりました。
平成の30年間は私にとっては、霞が関の官庁や各地の地方自治体で一定の責任ある立場で仕事をし、国会に議席を得ることができたという意味で、人生の意義深い時代を刻んだ時代となりました。その時代を静かに見送り、新しい時代をしっかり踏み出そうと心に誓っていました。
時代の変化、特に科学技術、日本の人口構成の変化は急激であり、我々の生活実態は年を追って急激に変わっています。これからのAIの発達、コンピュータ能力の急速な発達により、社会にどのような変化が生まれるか、自民党の部会の議論に参加し勉強する中で、予想を超える変化を期待するとともに、身構える気持ちにもなります。政治の立場に立つものとしては、新しい技術のメリットを生かすとともに、それが悪用されないように必要な制御を加えることも考えていかなくてはならないと思っています。
今国会では、憲法審査会、総務委員会、環境委員会に属し国会審議に参加してまいりました。予算委員会分科会、総務委員会、環境委員会では質問時間を与えられ、日頃の関心事項を政府に質し提言をさせていただきました。憲法審査会でも意見を沢山用意していましたが、実質的な審議が行われる機会がないまま、無為に時間が経過してしまいました。国民は今の日本国憲法が抱える論点について憲法審査会の場での議論に期待している皆様が殆どです。憲法改正の際には国民自らが判断していく以上、論点に興味を持つのは当然ですが、その議論が行われない事態は国民に判断材料を提供しないという意味で国民主権、立憲主義の危機だと思えて仕方がありません。審議に抵抗した野党の皆様には猛省を求めたいと思います。
国会の期間中、地元が抱える課題、案件を政府に繋ぐ役割も果たさせて頂きました。与党の議員の仲介は、地元の皆様にとって心強いものであるということを感じます。地元小学生の国会訪問にも丁寧に対応させて頂きました。将来の日本を支えて頂く子供たちと話をすると私自身が元気になります。
これまで温めていた議員立法2本を何とか国会に提出できたことも嬉しい成果でした。時間があれば成立させたかった議員立法でしたが、政府提案の法律とは異なり全会派一致でないと成立が期せない議員立法の制約上、やむを得ない結果でした。
子供たちに農山漁村での体験教育を体系だって行う法案、人口急減地域での若者の活動を支える制度を作る法案がその2本です。いずれも、地方を元気にするために子供や若者の役割を期待する法案であり、地方が元気になるとともに、子供や若者も元気になるというウィンウィンの構想です。国会に提出し、それぞれ文部科学委員会、総務委員会に付託され継続審議になりました。6月26日の衆議院本会議で継続審議になったことを確認して東京を離れました。
いよいよ7月は参議院選挙です。参議院長野県区から一人の自民党議員もいなくなるかどうかが問われる長野県にとっては瀬戸際選挙です。我々は小松ゆたか候補を擁立して戦います。多くの方に応援いただけることを願っています。
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