6月16日午後の衆議院本会議を以て、私にとっては150日間に及んだ通常国会が事実上、閉幕した。与野党で意見が分かれる課題があり、難題山積の国会だったが、私にとっても試練の国会であった。政務官として任期を全うしないで退任したことは残念なことで、皆様にもお詫び申し上げなければならない。しかしながら、置かれた立場でやるべきことは精一杯やることができた国会だったと思っている。
内閣府、復興庁政務官としては、被災地をはじめとして仕事に関連した地域を頻繁に訪問し、地元の要望をしっかりと伺い、できるだけ政府の政策に生かすことができたと考えている。国会審議でも政務官としての答弁をこなしたつもりだ。一代議士に戻ってからは、厚生労働委員として法案審議に参加し、多くの法案を議決に加わったほか、質問に立たせて頂くこともできた。倫理選挙特別委員会の委員としては、「衆議院区割り改定法案」、「地方議会議員選挙ビラ解禁法案」など議決させて頂いた。
新たな議員立法としては、この国会で、学校教育の課程等における子どもの農山漁村での体験教育を推進・振興しようとする法案を成立させたいと考えていた。私が10年来温めてきた構想だ。すでに与党内手続きを終えた法律案はできあがり、超党派メンバーで各党の意見を容れて検討中だったが、国会の混乱状態もあり、野党全体のコンセンサスをまとめるところまで至らず残念であった。次期国会での成立を目指していきたいと考えている。
先の臨時国会で議員立法として成立させた「建設工事従事者の安全及び健康の確保の推進に関する法律」は、国の基本計画が閣議決定され、建設現場の安全確保対策が体系的に整備されることになった。法律制定に汗をかいたものとしてうれしく思う。
超党派の「自転車活用促進議員連盟」の事務局次長として、同じく先の臨時国会で成立させた「自転車活用推進法」制定を契機に、自転車を健康づくり、地域づくりの有力なツールとしてフル活用できるように最大限努力してゆきたいと考えている。
自民党内の政策議論では、特に再生可能エネルギー、地方創生、ジビエ振興、消防防災面で意見を申し述べさせて頂いた。長野県の消防防災ヘリ体制の再構築に向けてもしっかりと支援していくつもりだ。
これから秋の臨時国会まで、じっくりと選挙区内を廻り、国政報告を行うとともに、地元の実情を更に深く伺うことにより、地元に役に立ち頼りになる国会議員としてお認めいただけるように歩んでいきたいと考えている。
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