〜超党派議連の事務局長としての決意〜
4月10日に超党派国会議員からなる「山の日」制定議員連盟が発足した。衛藤征士郎衆議院議員を議連会長に選出し、日本山岳会などが求める山を考える国民の祝日の設定を目指す政治的集団が誕生した。山をこよなく愛する谷垣禎一前自民党総裁は議員連盟の最高顧問である。
発足直後で70名を数える衆参両院の議員は、それぞれの動機で名を連ねている。兎に角無類の山好きという人、名前に「岳」や「穂高」といった山に因む文字が入っている人、選挙区内に有名な山のある人、誘われて入った人などその経緯は様々である。
しかし、議員連盟の皆さんが共通に目指す思いは崇高なものである。「山の日」を通じて世界に無類の山岳立国たる我が国の山岳自然景観を守り子孫に継承していきたい、山岳観光振興を通じて地域社会を元気にしていきたい、青少年を山に誘い健全な日本人を育成したい、といった思いである。
「山の日」制定議員連盟の発足の日、私は新宿駅で多くのリュックサックを背負った多くの年配の登山客風の皆様と出会った。朝早くから中央線、京王線で山に向かう皆さまである。
そのハイカーの皆様は、皆さんワクワクするような風情で歩いている。期待に心が弾み、嬉しくて仕方が無いといった気持のほとばしりが見て取れた。我々も登山に行く前に感じる気持ちそのものである。
私は、自治省、総務省勤務時代に、「山遊会」という登山同好会に参加し、週末折に触れて各地の山を巡った。英国滞在中は、イングランド、ウェールズ、スコットランドの山々を訪れた。日本の山では常念岳、蓼科山、苗場山が印象的であった。ウェールズのペネ・バンという山も美しかった。現在は、槍ヶ岳山荘のオーナーの穂苅康治氏の御推薦で日本山岳会の会員でもある。
おまけに、私の7代前の先祖は、江戸時代天保年間に、槍ヶ岳開祖の播隆上人とともに槍ヶ岳登山を挙行している。そのことを記した古文書が本家に残されている。
そして、私が当選させていただいた衆議院長野2区には、槍・穂高をはじめとした北アルプスの太宗が横たわる。地元自治体や山岳関係者からは、山岳観光振興に対する強い要請を受けてきている。
地域、先祖への報恩の意味も込めて、「山の日」制定議員連盟の事務局長として精一杯頑張って参りたい。
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