むたい俊介
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長野2区 自民党

【メッセージ】
「看護の現場にAIを活用する提案」
〜日本看護協会を訪問〜


 年末に日本看護協会を訪問し、看護現場の働き方を改善するため、AIソリューションを用意しているベンチャー企業を紹介させて頂きました。日本看護協会の中野夕香里専務理事、浅香えみ子常務理事からはAI利用により解決を切望する現場の切実な課題を承ることができました。

 看護の現場は、大変なプレッシャーを抱えています。24時間体制の中で人の命に直結する現場が仕事場であり、責任の重さの割りに処遇が満足ではないとの一般的評価もあり、看護師は常に人手不足の状態です。その中で、患者対応が終わった後の看護記録の入力、それをまた別のシステムに転記する作業、そもそも看護師個々人の様々な事情を踏まえた勤務表の作成、日進月歩の技術進歩に合わせた看護教育の内容改定のストレスの大きさ、国家資格である看護師の資格を持っていながら働いていない80万人の潜在看護師の掘り起こしの必要性、看護師資格の更新制を導入することでスキルアップの機会を作っていくことの是非といった現状認識を伺うことが出来ました。

 こうした課題に少しでもAI技術が役に立つのではないかという観点での意見交換は大いに噛み合ったものとなりました。特に、勤務表の作成にAI技術を使うことが出来れば、現場の需要、看護師側の条件を周到にマッチングすることが可能となり、「解決できないと諦めていた」現状が改善できるという希望が生まれて来ました。AIによる最適マッチングによりスポット勤務で働ける人を看護需要が増す時間帯に填めることも可能となります。

 私が同行したAIベンチャー企業の幹部の方からも、それこそAIの得意とする分野だとの指摘があり、早速モデルシステムを提示させて頂きたいという話になりました。日本看護協会を辞去した後、たまたま渋谷駅で派手なアドトラック(広告宣伝トラック)を見かけました。よく見ると「看護師募集」という宣伝文句が書いてありました。日本看護協会で看護師不足の話を聞く中で、最近は有料看護師紹介のルートにより看護師確保をすることも増えているという話を聞きましたが、その場合は、莫大な紹介料を業者に支払うことが求められそれが病院の経営を逼迫している現状もあるとの話を伺いました。おまけに、有料看護師紹介のケースは、往々にして定着が良くなく直ぐに次の職場に移ってしまうとの話も伺いました。回転による紹介料確保の思惑も感じます。

 日本看護協会は各都道府県にナースセンターが所在し、無料職業紹介事業(ナースバンク)の機能により看護師の募集業務を行っています。中央ナースセンターもありますが、そこのシステムが十分に機能しているとは言えないようです。こうした分野にもAIの機能を活用することで、少しでも看護現場の課題解決が進むことを願いたいと思っています。


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