むたい俊介
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長野2区 自民党
【メッセージ】
「梓川、犀川の河床低下の現状を見る」
〜河床低下と河床上昇のセットで検討を〜
9月初旬の週末、長野県の安曇野を流れる梓川、犀川の河床低下の影響を安曇野市内で視察する機会があった。地元の土地改良区の役員のご同行のもとに、勘左衛門堰、新田堰、熊倉堰、矢原堰、田沢幅下堰、重光堰に係る梓川、犀川取水口付近を見せて頂いた。
視察の趣旨は、最近の河床低下の影響で、従来の取水口では水が取れず、取水口の導水路を上流部に伸長しないと対応できなくなっており、抜本的な対応が必要になっているとの訴えがあり、地元の代議士として現地視察をさせて頂いたということである。
多くの堰取水口を一挙に見ることで、改めて安曇野の稲作が、先人の水利確保の営々とした努力の上にようやく成り立っていることを再認識した。安曇野市内には12を数える堰が存在する旨伺っているが、一つ一つの堰にストーリーがある。関東農政局が安曇野の堰についてその歴史解説をしているが、現在の安曇野の稲作は、わが祖先を含め先人の血と汗と涙の結晶である利水施設の恩恵の上に成り立っていることに感謝せざるを得ない。その堰の取水口に異変が生じていることを現地視察で実感した。河原の砂利採取、上流のダムの設置により河床が低下していることは客観的な観測により確認されており、場所ごとにその原因を特定してそれに対する対応策があるか否かを検討していかなければならない。
河床低下のために農業用水の取水に支障が生じているのみならず、地元のワサビ田の水位低下も連動していると考えられている。河川に帯工を設置する、巨石を川に並べ河床を維持する、河床上昇で困っている上高地などの上流域から砂を持ち込む、といった方策が語られているがその有効性は未確認である。上流部に梓川水系ダムが建設されて治水の観点からは安曇野は大助かりである。定期的に梓川の氾濫で水に漬かった記憶は地元では今では風化している。その一方で、利水の観点からは河床低下問題が生じている。治水と利水の両立は難しい。
さて、私は、河床低下の問題は、上流域の河床上昇の問題とセットで検討すべきだと認識している。梓川上流域は県管理、河床低下が問題になっている流域は国管理という所管の違いはあるが、関係者が知恵を持ち寄り、学識関係者を交えて最適な処方箋を検討する場の設置も必要かと考える。地元代議士として、その接着剤としての役割を果たしてまいりたい。
関東農政局のホームページの安曇野・松本平の堰の歴史
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