むたい俊介
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長野2区 自民党
【メッセージ】
「地元の農業高校の学園祭を通じて思ったこと」
〜若者が農業を好きになっている〜
安曇野市内の自宅のすぐ近くに南安曇農業高校という農業専門高校がある。子供の頃に通った豊科小学校への行き帰りにこの農業高校に生垣代わりに植えられていた桑の実を口に頬張ったのが懐かしい記憶にある。当時は男子学生が多いバンカラ風の高校で、夕方の野球部の練習を見に行ったことも思い出に残っている。
その「南農」(ナンノウ)の今年の夏の学園祭に顔を出した。びっくりしたことと感心したことがそれぞれあった。びっくりしたことは、農業高校という割には女生徒の数が多く、都会風の雰囲気を身につけている生徒が目に付いたことだ。感心したことは、学校がきれいに片付いており清掃も行き届いていることだった。
学校の雰囲気に凛とした規律を感じた。正面玄関の壁に掲げられた額縁には農業を学ぶ意義について語った生徒の文章が流麗な文字で書かれている。
「南農」には、グリーンサイエンス科・生物工学科・環境クリエイト科の3学科があり、生徒の35%を女子生徒が占めるのだそうだ。ひと昔前までは、農家の後継ぎが農業高校へ通うというイメージがあったが、近年では、実家が農家という生徒は非常に少なく、生徒たちは自分の将来を見据え目的意識を持って入学してくるのだそうだ。
農業離れと言われて久しいが、「南農」の生徒を見ていると、若者が、結構、農業を愛おしく思い、地域を支える大事な産業であると感じている雰囲気に浸る思いになる。
学校の実習農場で収穫した野菜の販売を行っていた男子生徒が、そこで販売されていた米とイチゴを紹介し、「この米とイチゴは南農の先輩の浅川拓郎さんが提供してくれたものです。浅川さんは我々の先輩で憧れの農業者です」と目を輝かせながら語ってくれた。
実は偶然にも、この浅川さんにはつい最近偶然出会い名刺交換をしたばかりであった。安曇野市堀金で有機質肥料を使用し土作りを行い、農薬を極力使用しない浅川さんのこだわりの米は、モンドセレクションで金賞評価を得ている。
こうした憧れの先輩の意欲的な農業実践が、現役高校生の後輩に大きな刺激を与えていることを感じた。
一時期、農業高校を含めた実業高校が、端から普通高校化していった。しかし、日本は、欧米に追い付け追い越せの高度成長を経験し、更にバブルの発生と崩壊を経験し、更に日本がモデルにしたはずの欧米のシステムが意外に脆く崩壊しつつある現状を見て、日本の社会や経済にとって何が大事なものであるかを日本人が内発的に考え始めたのではないか。
それは、農業を含めた足元の伝統産業ではないかと思う。伝統産業を大事にすること。農業高校が、意外に活性化している現場を垣間見て、地域再生の一つのヒントを発見した思いを受けた。
長野県には、南農を含めて、農業高校は12校ある。これからも農業にこだわる高校が、歴史と伝統を大事に、若い人を引き付ける実践を行ってほしいと思う。
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