むたい俊介
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長野2区 自民党
【メッセージ】
「防災訓練の最中に組閣作業を行う政権の危機管理感覚を憂う」
9月1日の防災の日をはさんで野田新内閣の組閣が行われた。結果として9月1日の政府の防災訓練は旧内閣のメンバーで行われた。この一見何の変哲もない事実には、実は政治的に非常に大きな陥穽が含まれている。
それは、関東大震災が発災した9月1日の防災の日に込められた先人の思いが危機管理の最高レベルにあるべき政権与党に理解されているかということである。
防災訓練の意味は、災害時の初動体制の在り様を点検することにある。平時にあって非常時を忘れないための数少ない機会である。全国一斉に行われる防災訓練。それを一両日中に退陣する旧内閣で行うという政府与党の感覚とは何か。
災害対応はこれから政府の重責を担う人たちによって行われるものである。退任する人達がその訓練を行うことの意味は何なのであろう。災害対応、危機管理をおざなりにしか考えていない証拠である。
政治日程を調整する場合、防災・危機管理という点をどのくらい真剣に考えるか、それは政権与党の姿勢である。防災の日をやり過ごして新内閣の組閣を行ったことで、野田内閣は防災・危機管理を重視しない政権であることを露呈した。
かてて加えて、新たに就任した一川保夫防衛相が9月2日の大臣就任前に「安全保障は素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」と発言したニュースが伝えられた。私は、この発言は、民主党内閣の危機管理意識、安全保障意識の本質をポロリと漏らしたものではないかと思える。自民党の石破茂政調会長は、「国民から選ばれた国民に責任が持てる政治家が実力組織を統制するのがシビリアンコントロールだ。何も知らない人に組織を統制されたらいったい何がどうなるのか」と即座に反応したが、もっともな反応である。
現在の政権与党は、防災や安全保障の素人に国民の安全確保責任を平気で委ねる政権であり、これで本当に国民の安全が確保できるのか、大いなる不安感を覚える。東日本大震災が発災したその年の政府主催の防災訓練の日に組閣作業を行う政治感覚を持ち、国際紛争が頻発している安全保障環境の中で、安全保障の全くの素人を防衛大臣に宛てる感覚。これが世界に向け日本政府の立ち位置について如何なるメッセージを発することになるのか、些か今の政府の資質に恐怖感を覚えた。
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